東京都 産業労働局では、広く一般に技能尊重の気風を浸透させ、技能者の社会的地位および技能水準の向上を図ることなどを目的に、区市町村から推薦された、地域で活躍している優秀な技能者「地域の匠」に対して、感謝状を贈呈します。
今回、感謝状を贈呈する「地域の匠」を紹介します。
氏名 | ふりがな | 職種 | 就業先 | 推薦 区市町村 |
技能功績の概要 |
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伊奈 勲 | いな いさお | 旋盤工、ボール盤工、フライス盤工、 金属特殊加工機工、数値制御金属工作機械工 |
鷲津製作所 | 大田区 |
登場当時、大手企業が中心に取り入れていたNC自動旋盤をいち早く個人で導入し、金属加工技術力を独学で磨いていった。 歯科治療器具、人工心臓部品、人工衛星部品などの試作品を手掛けるほか、設計図面もない部品も加工技術を駆使し、依頼主の要望以上のものを作り上げる高い技術力がある。 表彰歴:大田区ものづくり優秀技能者(大田の工匠100人)表彰(平成21年6月) |
加藤 秀吉 | かとう ひできち | 画工 | 江戸凧加藤 | 豊島区 |
江戸凧の卓越した技能を有しており、特に伝統的技法によって描かれる緻密な鎧武者絵には定評がある。 また、豊島区伝統工芸保存会に所属し、体験教室の講師を積極的に行うなど地域社会における伝統工芸の普及・啓発に貢献している。 表彰歴:豊島区功労者表彰(平成30年10月) |
酒井 智子 | さかい ともこ | ろくろ成形工 | サカイ工房 | 北区 |
作品制作の際、使う人が何を感じるかをイメージすることを基本姿勢とし、日常の道具としての陶器を評価する日本クラフト展では4回入選を果たしている。 釉薬にこだわり、異なる種類の釉薬が触れ合って起こる化学反応で独特の光沢や模様を表現するなど高い技術で作品を制作している。 また、北区伝統工芸保存会会員として、小学校や児童館で体験講座を行うほか、自らの工房で後進の指導に尽力している。 表彰歴:北区きらりと光るものづくり顕彰(平成30年2月) |
鯨井 安雄 | くじらい やすお | 豆腐・同加工食品製造工 | 有限会社 朝日屋鯨井商店 |
荒川区 |
当人は60年以上豆腐製造に携わり、荒川区町屋地区に3店舗を有する会社の代表かつ職人である。数多くの新製品を開発し、素材を厳選した上で一手間加えた美味しい豆腐製造に日々邁進している。過去には、東京都豆腐製造競技会で優勝した経歴もあり、その製造技術は高い評価を受けている。 また、東京都豆腐商工組合の理事を30年以上務める等、業界の振興・発展に大きく寄与している。 表彰歴:荒川マイスター表彰(平成11年10月) 厚生労働大臣表彰(食品衛生の向上発展について表彰)(平成15年10月) |
丸山 寛治 | まるやま かんじ | スクリーン印刷 作業員 |
株式会社 安心堂 |
足立区 |
従来、専門知識や高額な機械を必要としたパッド印刷システムについて、印刷体験の無い方でも簡単に操作、持ち運びでき、あらゆる現場であらゆるものに低コストで印刷が可能となる印刷機「なんでもくん」を開発。区とも連携し、認知症の方の徘徊対策として「あんしんプリント事業」に協力している。「TASKものづくり大賞」において、平成23年から平成28年にかけて、優秀な成績を残しており、平成25年には、大賞を受賞している。 また、講座の講師やイベントでの子どもたちへの、ものづくり体験の提供、働くことに不安のある若者の職場体験としての受け入れなど、区内のものづくり産業育成にも大きく貢献している。 |